飲まない生活を気楽にやろう!

アルコール依存症で苦しんだ過去、止めている今を気ままに綴ります。病気に関係ないことも書いています。よろしくお願いしますm(._.)m

アルコール依存症の恐ろしさ


昨日は、ある精神病院にメッセージに行ってきた。


アルコール性てんかん、内臓はぼろぼろ、失職、人間関係の破綻…アルコール依存症のどん底の話しを久々に聞き、何か懐かしさを感じた。


僕自身は、20代後半で連続飲酒が始まり、幻聴、幻覚、錯乱状態のなか、病院に助けを求めた。脳のCTを取ったら、脳が萎縮している、と言われショックを受けた。内臓は、脂肪肝程度で済んだ。


僕はなぜ酒を止めようと思ったのか…この病気のいちばん恐ろしい部分は、精神が蝕まれていくことだと思う。飲み続けると、生きたいか死にたいかも、よくわからなくなってくる。よく、酒は好きで飲んでいるから、止める必要ないと思っていた。


でも、酒を止めてみて、そうではないとわかった。フラフラ千鳥足で帰途につくとき、「なぜこんなになるまで飲むのだろう」と自分でも不思議だったことを、ミーティングのなかで思い出したとき、好きで飲んでいたのではなく病気だったのだと、直感的に思った。僕の頭だか、お腹の中にはアルコール依存症という悪魔が住んでいて、それが僕に、誤った指令を出していたのだ。「お前は酒が好きなんだからもっと飲め」と。


アルコール依存症(アルコホリズム)とは、常人には理解しがたい狂い方をしている。飲みすぎる、という行為も、さも自分の意志で、そうしたくて、そうしているかのように自分自身をだましてしまう。そうやってコントロールを失い、ある人は肝硬変に、ある人はアルコール性うつに、いろんなかたちになって、襲いかかり、心身にダメージを残す。


僕も、最後は、もうこれ以上飲みたくないのに、意志に反して、飲んでしまう自分が恐くてしかたなかった。美味しくもない、楽しくもないお酒を、なぜ飲んでしまうのか?わけがわからなかった。かろうじてわかったのは、自分は完全におかしい、ということと、このまま治療せずに病気を放置したら、いつかとんでもない目にあう、ということだった。それが俗に言う底つきだった。


そんなどん底のなかで、今、病院に助けを求めればなんとかなるかもしれない、という気持ちが沸き起こり、すぐに病院に連絡して、入院したのが6年前の12月。そこから飲まない生活が始まりました。


今回病院メッセージに行って、改めて過去を振り返ることができ、今、助かっていることがどれだけ有り難いか、感じた。


長々と、すみません。