19歳で酒を飲み始め、31歳のとき精神病院のなかで酒を止めた。単純計算で12年、飲み続けた。
今、酒を止めて6年。
飲んだ年数の半分。
回復には、飲んだ年数分の時間を要する、なんて言う人もいる。
ずいぶん長く止めてきたような気もするが、それでも飲んで好き勝手やってきた年月の、半分しか経ってない。
飲み屋に、毎度毎度ツケで、酒を飲ませてもらうように、僕の生き方は色々なことから逃げてばかりの人生だった。
ツケにしたのは、金だけじゃない。
そのときすべき努力、果たすべき義務や責任すらも、「いつか払うよ」とツケにした。
今、そのツケが回ってきた。
ほったらかしにしていた脚の怪我の後遺症。仕事や経済的な問題。
本当に気が滅入るような毎日だが、こうなった責任はやはり自分にある。
苦しいけれど、自分がしでかしたことの後片付けは、自分でやるしかない。